特定非営利活動法人 自然エネルギー・環境協会(REO)---地域レベルでの温暖化対策の取り組みを推進し、自然環境に寄与することを目的とする団体です。

自然エネルギーとは

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自然エネルギーとは、再生可能エネルギーとも呼ばれ、資源が非枯渇性の自然現象から得られるエネルギーのことです。環境汚染物質を排出する従来の化石燃料と比べ、無尽蔵でよりクリーンなエネルギー資源ともみなされています。

水力発電

水力発電のしくみ

水の位置エネルギーを利用して電気を生み出す発電方式。河川の水を高い所から低い所まで導き、その流れ落ちる勢いにより水車を回して電気を起こします。水の量が多いほど、また流れ落ちる高さ(“落差”)が大きいほど、発電量は大きくなります。水力発電は、再生可能・純国産・クリーンな電源といわれ、日本の全発電量の約1割が水力発電にたよっています。
水力発電所は、水車を回す為に色々な地形により、色々な水の流し方をしています。構造面からみると、ダム式・水路式・ダム水路式があり、水の利用面からみると、流れ込み式・調整池式・貯水池式があります。

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水力発電の特徴

水力発電は、火力発電や原子力発電と比較して、以下のような特徴があります。

純国産エネルギー
火力発電・原子力発電のエネルギー源となる石油や石炭・ウラン等は、ほとんど国内では産出されないため、輸入に頼る他がないのに対し、水力発電は水という国内に存在するエネルギー源のため、自国で確保できます。
再生可能エネルギー
水は永遠に無くなることのない、繰り返し使える(再生可能)エネルギーであり、使用した水は川に戻し、また発電に使用できます。
電力の一翼を担う水力
水力発電は、短時間(3〜5 分)で発電が可能で、電力需要の変化に素早く対応できるという特徴がある。このような特徴を生かして、流れ込み式はベース供給力として、調整池式・貯水池式・揚水式はピーク供給力として、無くてはならない重要な役割を果たしています。
発電コストの長期安定性
水力発電の原価の構成は、資本費関係が大部分であるため、インフレや燃料コストの変動の影響は少なく、他電源に比べ発電コストは長期的に低廉かつ安定しています。
エネルギーの変換効率が高い
水力発電の水車・発電効率は、80〜90%程度あり、火力発電(熱効率は40〜50% 程度)に比べ約2倍にもなっており、非常に効率が良い電源です。
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マイクロ水力発電

マイクロ水力発電装置マイクロ水力発電とは、小規模で建設費や運用費の安い、水力発電の開発手段として期待される発電方法です。
現在日本には大型ダムの開発適用地がほとんど残っていないため、中小河川や用水路などの少しの高低差で利用できるマイクロ水力発電は今後非常に有用になってきます。

マイクロ水力発電の特徴
マイクロ水力発電は規模が小さいため、発電設備を設置する際の地形の改変が小さく、また使用する水量も少ないことから、河川水質や水生生物等の周辺生態系に及ぼす影響が小さく、自然にやさしい環境調和型エネルギーです。
マイクロ水力発電は、発電中にCO2 を発生しないクリーンエネルギーであり、地球温暖化防止に貢献することができます。
マイクロ水力発電設備は、比較的簡易な設備であることから短期間の建設が可能であり、維持管理も容易に行えます。
マイクロ水力発電は、既存の農業用水利施設や上水道施設等を利用する計画が可能であり、発生電力による施設の維持・管理費の軽減に寄与する。
マイクロ水力発電は、年間を通じて使用可能な水量データをもとに計画されており、太陽光発電や風力発電等の他の自然エネルギーに比較して供給安定性に優れている。
マイクロ水力発電の用途
生活・環境保全活動
日常生活や福祉の向上の分野、地域の自然エネルギーを利用した環境学習や環境啓発の分野として、地域のコミュニティセンターなど公共施設での照明・冷暖房・給湯、街灯、地域内の集落排水処理装置などへの利用が見込めます。
家庭・自営業
個人がマイクロ水力発電を導入する場合、家庭の照明や自営業で用いる施設の動力源などに利用できます。発電した電力は、電力会社から購入する電気料金を削減するとともに、クリーンエネルギーを消費することで環境負荷の低減に寄与することができます。
農林水産業
農林水産業は地方の主要産業として幅広く電気を使用しています。今後、マイクロ水力発電をバイオテクノロジーなどの先端技術と結びつけて活用することが見込まれています。(育苗施設、ライスセンター、低温貯蔵施 設、施設園芸、畜舎他)
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